全国“中華まんじゅう”サミット開催のご提案。

朝倉2号

2024年02月29日 19:30


 来年、令和7年5月30日(金)~6月15日(日)、

 北海道旭川市で第28回全国菓子大博覧会が開催されます。

 最初に菓子博覧会が開催されたのは、

 いまをさかのぼること113年前の明治44年とのことですから、

 とんでもなく歴史のある博覧会ですね~。


  ※第28回全国菓子大博覧会

   https://kashihaku-hokkaido.jp/


 で、旭川大会実行委員会が発表した

 開催方針のひとつにビビッと来ました。

 「北海道開拓の歴史とともに育まれたお菓子を伝える」

 これって、入植とともに伝わり、北海道全体に広がった和菓子、

 いわゆる「中華まんじゅう」にぴったりじゃないですか~。


 江戸時代に誕生した「中華まんじゅう」は、

 小麦粉、砂糖、たまごの生地を丸く焼き、あんを包んだお菓子。

 九州では長崎県の海沿いと福岡県南部、

 あとは長野県、新潟県から青森県の

 日本海沿いでも食べられています。

 北海道に伝わったのは、恐らく明治時代。

 新潟県からの移民が「法事に使う」という文化とともに

 持ち込んだのではないかと睨んでいます。



 最北端の中華まんじゅうは北海道稚内市のお菓子屋さん、

 御菓子司小鹿の「中花まんじゅう」です。


 国内最大の「中華まんじゅう」はたぶんこれ。

 北海道石狩市はふじみや製菓の「中華まんじゅう特大」、

 なんと617gもあるんです。


 菓子処さかたや(新潟県長岡市)の「中皮」。

 ちゅうか、ちゅうかわ、ちよか、ちよかわ、

 表記や音が微妙にぶれるのが面白いでしょ。 


 長崎県平戸市、城下町にある菓子処津の上の「千代香」は、

 平戸藩のお殿様が作らせたお菓子図鑑「百菓之図」の編笠饅頭と、

 姿かたちが瓜二つなんです。


 長崎県西海市、宇土製菓店の「千代香」。

 学校の先生へのプレゼント仕様です。


 最南端の中華まんじゅうは、

 長崎県南島原市、山本喜久栄堂の千代香。

 「調布」という和菓子に似た形をしています。


 福岡県柳川市、御菓子司黒田屋菓子舗の「千代香」は、

 ぐいっとひねりが入ってます。


 中華まんじゅうの大きさ比較。

 上3つは北海道、一番下は福岡県柳川市。

 北海道の中華まんじゅうはでっかいのよ~w


 中華饅頭の全国分布。

 いびつな分布が面白いでしょw 



 ということでご提案

 大博覧会会場内で

 「全国“中華まんじゅう”サミット」

 を開催するってのはいかがでしょう?


 全国の和菓子屋さんが集まって

 ご当地「中華まんじゅう」の自慢大会、

 大学の先生による「中華まんじゅう」講座、

 菓子職人による「中華まんじゅう」実演販売など、

 「中華まんじゅう」にどっぷりひたれる

 おもしろイベントにできるじゃないですか~。


 開催までまだまだ15ヶ月あります。

 実行委員会の皆さん、

 ぜひ「全国中華まんじゅうサミット」を

 よろしくお願いいたしますです~。


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