2023年01月02日
伝播ルートがちょっと見えてきた?

昨日からグーグルマップの
「中華饅頭の全国分布」を作り込んでるんですが、
自分で調べたもの(赤)に
信頼できるネット情報に基づくもの(青)を加えてみると、
なんとなく伝播ルート見えてきたような気がします。
江戸在住の戯作者、式亭三馬の滑稽本「浮世床」に
「ちうか」として登場したのが1813年。
江戸から広まったとすれば、中山道を通り、
善光寺方面に流れて越後の国へ伝わり、
徐々に海沿いに北上したのではないでしょうか。
また、北海道への伝搬は、「法事に使う」という共通点から、
明治時代以降、
新潟県からの移民により伝わったのではないかと思います。
こうなると浮いちゃうのは長崎方面。
第十代平戸藩主松浦煕公が作らせた
「百菓之図」が出版されたのが1841年。
「百菓之図」に元銘「ちよかわまんじゅう」として
「編笠饅頭」が掲載されているので、
その時代にはすでに平戸に伝わっていたことになります。
参勤交代で江戸の文化が伝えられたのでしょうか。
また、幕府直轄地だった長崎市周辺にも分布するのは、
長崎奉行の交代にあわせて伝わったのではないかと。
でもそうなると、
参勤交代してた全国の大名が伝えなかった説明がつかないし、
幕府直轄地だった日田に中華饅頭はないし。
というわけで、やっぱり伝播ルート、よくわかりません。
だいたい、最初に「浮世床」に出てきただけで、
「=江戸で生まれた」じゃないしな~w
※グーグルマップ「中華饅頭の全国分布」は → コチラ


2023年01月01日
中華饅頭の全国分布。

千代香、千代皮、中皮など、
さまざまな呼ばれ方をしている江戸時代から続く和菓子、
いわゆる「中華饅頭」を販売している店舗をプロットしました。
北海道と北陸、長崎と柳川、その特異な分布がよくわかります。
購入したりいただいたりして把握している約50店舗以外にも、
ネット上の情報を含めると全国で130店舗ほどになり、
やはり前述の地域に分布しているのです。
中華饅頭がどこで生まれ、どうやって伝播したのか、
販売店探しとともに、その調査も進めていきたいと思います。
とりあえず、
西回り航路(北前船)が怪しいとにらんでるんですけどねぇ。
※グーグルマップ「中華饅頭の全国分布」は → コチラ
2023年01月01日
お菓子のまつ屋の中花万十。
新潟県新潟市、お菓子のまつ屋の中花万十
〇お菓子のまつ屋
新潟県新潟市西蒲区巻甲2945
0256-72-3305
https://okashi-matsuya.com/
・中花万十(中花まんじゅう)
・54g
・長さ8.5cm 幅5.4cm 厚さ3.7cm
・白あん
2023年01月01日
藤田菓子舗の千代華。
山形県鶴岡市、藤田菓子舗の千代華。
〇藤田菓子舗
山形県鶴岡市本町3-9-24
0235-22-1749
・千代華
・42g
・長さ8.2cm 幅5.3cm 厚さ2.2cm
・こしあん
2023年01月01日
新月菓子店の「千代華」 。
山形県鶴岡市、新月菓子店の千代華。
〇新月菓子店
山形県鶴岡市本町1-7
0235-22-0256
・千代華
・45g
・長さ10.0cm 幅4.5cm 厚さ2.3cm
・こしあん
2023年01月01日
三竹屋の中華饅頭。
新潟県三条市、三竹屋の中華饅頭。
〇三竹屋
新潟県三条市本町4-4
0256-32-0876
・商品名は不明
・54g
・長さ9.0cm 幅5.2cm 厚さ2.8cm
・こしあん
包装袋に表示がなく、
また、同店の公式サイトも見当たらないため、
この中華饅頭の商品名はいまのところ不明です。
2023年01月01日
高正菓子店の「中皮」。
秋田県由利本荘市、高正菓子店の中皮。
〇高正菓子店
秋田県由利本荘市寺後42
0184-22-4011
・中皮
・46g
・長さ11.5cm 幅5.4cm 厚さ2.2cm
・こしあん(練りあん?)
2023年01月01日
翁屋の「中花」 。
新潟県新発田市、翁屋の中花。
〇翁屋
新潟県新発田市中央町3-6-14
0254-22-2710
※しばた観光ガイド
・中花
・50g
・長さ7.8cm 幅4.6cm 厚さ2.3cm
・こしあん(水あめ入り?)
2022年10月24日
徳永製菓の「千代皮」。
今日のおめざは、長崎県松浦市御厨は徳永製菓の「千代皮」。
小麦粉、砂糖、卵の生地を丸く焼いて餡を巻くだけで
特に特徴もないんだけど、
じつは江戸時代の菓子製法書に登場する
「中華饅頭」を起源にもつ歴史ある和菓子なのです。
平戸藩のお殿様が作らせたお菓子図鑑「百菓之図」にも
「編笠饅頭(元銘 ちよかわまんじゅう)」で登場するし~。
そんな歴史に想いを馳せながら、
徳永製菓の千代皮を美味しくいただくのでした♪
※徳永製菓(松浦市)